胡琴雅爵

Jazz-Trombone & Erhu-Fiddle

結局CITESは二胡教室で?(笑)

 トさんが準備してくれたCITESですが、トさんは員林住まいなので、「実際の申請作業は台北の知り合いにお願いする。」といわれていました。


 今日、認可済み申請資料を見ると、SHIAN TING TRADE CO., LTDと書いてあったのですが、その会社の住所を見ると・・・・

 4F-1, No.41、Sec. 2, ROSEVELT RD. DA-AN DISTRICT, TAIPEI R.O.C

とあります。

 なんか、住所が気になったのでPAPA-GO(台湾の地図ソフト)で見ると、この住所はMRT古亭駅のすぐそばでした。
 念のため、今の二胡教室(先進楽器)の住所を調べると、
 
 4F-1, No.41、Sec. 2, ROSEVELT RD. DA-AN DISTRICT, TAIPEI R.O.C

でした。
 先進楽器の正式名称は「仙靖貿易」で、英語表記はSHIAN TING TRADE CO., LTDです。



 ・・・ってことは、員林からCITESを送ってもらいましたが、

トさん⇒ワタシの二胡教室⇒経済部⇒二胡教室⇒員林⇒本人のルート

をたどったことになります。
 資料さえもらっておけば、

ワタシの二胡教室⇒経済部⇒二胡教室でワタシがゲット

のルートでもできたのかも。

 まあ、いずれにせよ、帰国時に必要になる書類なので、出発前に入手できれば問題ないのですけどね。


  1. 2008/07/31(木) 22:52:11|
  2. 二胡の入出國

CITES入手

 トさんの二胡のCITES資料を送ってもらいました。

citessample.jpg


 台風7号で回線が切断されたとの事でしたが、Super Dyneemaの黒色千斤糸(実際は釣り糸ですが)をお送りしたら、到着とのメールも頂き、一安心。

 日曜日から日本出張なので、一旦、馬頭二胡を日本に持ち帰ります。
 翌週日曜にはまた戻ってくるので、今度は外国製品持ち出し証で台湾に持ち込む予定です。


 CITESの詳細は別途、うpしようと思います。
  1. 2008/07/31(木) 01:32:07|
  2. 二胡の入出國

あやしい人

 昨日、まだ雨は降らないなあ? ホント台風来ているの?なんて思いながら昼食がてら外に出たときに、つい買ってしまいました。 中国服。

 erhu01.jpg


 ホンコン製って書いてあるけど、実際は中国製でしょう。
 二胡のブログなんかを見ていると、演奏会用の衣装としてこういう服を何千円も出されて購入、なんて記事をよく見るのですが、品質はさておき、安いからいいや!という安易な考えです。

 人前で二胡の演奏をしたのは、先日のレッスン帰りの飲み屋なんで、演奏を披露するっていうような場所じゃないですが・・・・
 だいたい、どの曲もまともに最後まで行っていないので、二胡用の曲は披露できないです。(笑)

 これじゃダメだ、と思って、止まらずに最後までいける曲を1曲は作ろうと思ったけど、今までやった曲というと、

 ・良宵
 ・賽馬
 ・三門峡暢想曲
 ・大河漲水浪沙
 ・揚州小調
 ・河南小曲(まだ最後までいっていない)

良宵と大河漲水浪沙は練習すれば何とかなるかもしれないけど、老師・・・・・春詩なんかは、最後まで運指が書いてあるけど、やった覚え、全然ないんですけど~~

erhu02.jpg


 夏場はやっぱり半袖ですね・・・・長袖のほうがサマになるけど・・・・
 トーシロは格好から入らないと!(笑)


 下世話ですが、2枚で日本円4000円くらいでした。
 しかし、なんか1,000台湾元=1,000日本円のイメージになってきている・・・マズイ・・・・・・。

  1. 2008/07/28(月) 11:24:34|
  2. 二胡の練習・奏法

やっぱり数字譜かなぁ?

 ちょうど3年前に二胡を初めて少したったあたりから五線譜でずっときたので、数字譜がもう読めなくなっているのでは?と懸念しています。
 まあ、先生も先ずは慣れた五線譜で入って、二胡がスキになってもらう事から、というのが背景にあったとは思いますが・・・今となっては単によくある、「問題の先送り」ですな。(笑)

 二胡の五線譜は少ないので、レパートリーを増やすにはやはり数字譜だなあ、と、いろんな二胡ブログを見て思うようになりました。

 数字譜とは言ってもなんてことはない、「移動ド」なんだから、慣れてしまえばなんとかなるのでは?とも思うのだけど、なかなかそうもいかない。
 だいたい、トロンボーンは楽器自身はB♭なのに、楽譜はCという、変な形のものを30年も吹いてきたのだから、なんとかなるとは思うのですが・・・


 
 だいたい、プロの二胡奏者は楽譜どおり拉いていないんだし、曲のテーマがどうなっているかが分かればいいはずなんですよね。
 ただ、練習曲なんかはやっぱり数字譜で拉かないとなぁ。


 さあ、明日は台風が台湾を直撃です。
 台風8号、台風名「鳳凰」。

taifeng8.jpg

 TVニュースを見ていたら、明日は官公庁、学校は台風休みになりました。
 ・・・ということは、だいたいの会社も銀行も明日は休みなので、ウチの会社の休みです。

taifeng81.jpg


 あとは、窓のスキマから雨が入ってこないかとか、排気ダクトから逆流してこないかという、大家さんの台風対策が試されるわけです。

 ああ、そうそう、今日、今年は浄水器のフィルターって交換してないのでは?と思ってシンクの下を調べたら、5月の入院の間に交換してくれていました。
 大家さん、謝謝。
  1. 2008/07/27(日) 20:21:35|
  2. 二胡の練習・奏法

4本の二胡

 昨日、トさんのところで知り合った楊さんがウチに来てくれました。
 8/1の二胡コンサ-トへのお誘いで、私も行きたかったものの日本出張直前なので、資料の準備具合が不明だし、行くのを躊躇していました。

 もうチケット完売のことでしたが、楊さんが1枚、確保しているとの事、結局頂く事になりました。
 楊さん、多謝。

ticket3.jpg



 わざわざ、新荘市から私のアパート近くまで来て頂いたので、アパートにあがってもらいました。
 私の3本と彼の二胡の拉き比べをしたり、楽器、弓の良し悪しを話したり。
 気がついたら、3時間が過ぎていました。(笑)

 まあ、楽器はある程度の品質(=価格でしょうが)であれば、あとはその楽器の音が好きになるか、その音色をどう使うかだよね、ということになりました。
 楊さんが持ってこられた楽器もト明順さんの楽器ですが、立ち上がりの早い太い音でした。
 これがトさんの楽器の性格なのでしょう。
 (工房にあるのは全部トさんが作ったので、引き比べても他の二胡との差がこんなにあるとは、そのときは気がつきませんでした。)

 トさんの楽器は、一言で言うと、男性的。
 8年前に買った、周立さんの蘇州琴 < 2年前に買った王根興さんの上海琴、<トさんの。
の順で直線的な音になっていきます。

 周立さんのも、王根興さんのも拉くほど、違った音になってきました。
 トさんの楽器も、どう変っていくのか楽しみです。

 二人とも、初めて何年も経っていないので、技術的にはまだまだですが、楊さんの知識には脱帽です。

 大陸では二胡収蔵証での管理になったため値段が上がり、今はオリンピックでの観光客目当てのお土産用の二胡の生産が急ピッチだとか。
 私の1本目は8年前の購入だから、今なら3倍位の値段がつくクラスだそうな。

 楊さんも本やネットで情報を得ておられるようですが、その情報の正確性が問題だよね、との話。

 私も、こうやっていろいろ書いていますが、所詮、素人の思い過ごしである点もも多いと思います。
 でも、そんな「気づき」っぽいところがあるのが楽しいもんです。




 
 
  1. 2008/07/27(日) 15:51:23|
  2. 二胡の練習・奏法

百年好合

 金曜日は仕事が終わってから、部下の結婚披露宴でした。
 新郎新婦とも中部の人なので、先に中部で披露宴をしましたが、仕事場所が台北なので、会社の人たちを中心にお披露目。
 10年以上のお付き合いだったとか。
 
gaiyuan.jpg


 サントリーのリビングバー台北でした。
 隣のHootersには10数年前に入ったことがあるのですが、Living:Barは初めて。

livingbar.jpg


 お幸せに。


 台湾式に適当な時間でおいとまして、数人で飲み屋へ。
 2次会が終わって、一人で久々にSwingに顔を出したのはもう0時前。

 マスターや日系企業の人なんかと、ジャズや楽器の話をして、気がつくと皆さん帰ってワタシ一人。
 店の女の子も帰ったので、店を出たのはもう2時すぎ。

ocha.jpg


 アパートまでぶらぶらと歩いて帰る途中、雰囲気のいい茶藝館?があったのですが、時間が時間だし、そろそろ眠たかったので、次回以降に。


 
  1. 2008/07/26(土) 10:31:38|
  2. いつもの日記

弓にもエージングが必要?

 水曜に買った弓ですが、音が硬い感じがします。

 はじめは新しい楽器のせいかな?と思っていたのですが、他の楽器で使っている陳氏無節弓だと、なめらかな音が出るので、弓が原因のようです。
 先日買った涂さんの楽器のオマケの精品壽康弓も硬い感じがしたのですが、新品の弓はこんな感じなのでしょうか。

 松脂のせい?とも思い、TARTINIの上からArchetを塗りなおしたのですが、あまり変らない感じ。
 弓の引っかかりが強いので、大きい音が出るのですが、立ち上がりにノイズが乗ります。
 弓法の技術的な未熟さはありますが、他の3本の陳氏弓は同じ柔らかさであるということは、この弓の特徴なのか・・・・いやいや、精品壽康弓も同じだったということは、弓にもエージングが」必要なのでしょう。
 そういや、以前、長安楽器の店員さんが、「引いているうちに、弓が自分に合って来るよ。」というような事を話されていましたっけ。

 そんなこんなで、今日は朝から夜まで、気がついたらこの弓で弾くようにしていました。
 音のにごりは気になりますが、当分、この弓のエージングを続けてみます。
 ネットで見ると、この弓は「王小迪・湘妃弓」というのでしょうか、赤い斑点が竹についていて、節が2箇所ほどあります。
 袋の値札には「王小迪紅木斑二胡弓(公馬)」と書いてあります。オス馬の尻尾のようです。

wangxiaodi.jpg


 弓箱(弓毛の元)の横、熱収縮チューブで弓毛をまとめたところに、「北京 王小迪 製作」とピンイン(中国語の表音表記)で印刷されています。
 日本に比べると3分の1以下で入手できるとはいえ、弓に4000円以上出したのは初めて。
 早くこの弓をひきこなせるよう、腕を上げねば。
 
 

 
  1. 2008/07/20(日) 20:26:37|
  2. 二胡・楽器について

琴馬(駒)1つで音が大きく変わるんですね。

 今日は会社の創立記念日で休日。会社のメンバーでのゴルフ大会でした。

 夕方、いつもの国楽器屋に駒を買いにいきました。
 先日、控制綿や駒をいじっていると、それでけですごく音が変わったので、他の駒も試してみたいと思っていました。
 
koma.jpg


 油で揚げた駒(「色木油煎駒」というのでしょうか?)やら紅木のもの、細いタイプのものやらを選んで精算しようとしたら、ショーケースの中に変な色の駒がおいてある。
 小さいけど、「檸檬なんとかかんとか二胡馬」とかいてあり、1個150元(=約520円)。
 おおっ?こんなに高い駒があるんだ。普段は50~60元くらいだから2~3倍の値段。
 店員さんに音がどんだけ違うの?ときいたけど、「わからない。2~3日前に入荷したんだけど。」とのこと。
 
 試しに2個購入。写真一番手前の2個です。

 う~ん、どれだけ音が違うのか?
 まだ、違いを出せるほどの実力がないのか?

 ま、後者でしょう。
 写真の11個で定価合計780元の3割引で546元(約1900円)でした。
 日本じゃ、1個500円も600円もするので、慎重に選ぶしかないですが、こっちは安いので気楽に買えるのがいいです。


 ついでに、弓を見たら、王小迪さんの変わったのが出ている。
 弓の毛のいいものを選んで、これも精算したら、「この弓も数日前に入ったんだけど、いい弓みたいよ。 二胡の先生なんかが良く買っていかれますよ。数十本しか入っていないんですよ~。」とのこと。

 つい、出費がかさんでしまいました。(笑)

  1. 2008/07/16(水) 22:26:46|
  2. 二胡・楽器について

いろんな弱音器

 涂さんから弱音器を頂きました。

jakuon.jpg


 写真後ろ、ケースの上に置いてあるタイプです。

 琴馬の上で弦に挟むタイプ(写真左前)や、鉛筆タイプなど使ってみましたが、現在のところ黒胡蝶というクリップタイプ(写真右前)を使って、これはこれで弱音器としての機能は良く、満足して使っていましたが、音色とのトレードオフでした。

 涂さんから頂いたタイプのを今日、使ってみましたが、音としての弱音加減は弱いですが、音色が二胡の音!です。
 夜でも「二胡の練習をしている」という気分になれるのがいいです。

 簡単さからいうと、黒胡蝶といい勝負ですが、当分、両方を使わせてもらいます。

 ケースまで作られているので、これから販売されるのでしょうね。
 十三堂楽器でも同じタイプが売られているようです。
  1. 2008/07/06(日) 22:06:36|
  2. 二胡・楽器について

弓調馬服

 昨日、涂さんの工房でお会いした楊さんから電話をもらいました。
 馬の頭を象った二胡には意味があるので涂さんのサイトを見ると良いとのコメントでした。

 昨日、おじゃました涂さんの工房で、琴窗のデザインの中に「弓調馬服」というのがありました。

kyuuchou.jpg


 涂さんのサイトにある馬頭の二胡の琴窗にはこれが入っています。
 http://blog.xuite.net/hu.to/erhu/9689714

 ネットで「弓調馬服」を調べると、
  「語本荀子・哀公:故弓調而後求勁焉,馬服而後求良焉。比喻做事要先打好基礎。」とあります。
 荀子の「哀公編第31」で魯の哀公と孔子の会話の中で、孔子が答えたところからの引用のようで、漢文風に言い換えると、『弓は調えるをもって、すなはち強しを求め、馬は服して、すなはち良きを求む。』といったところでしょうか?
 現代風に訳すと、「弓はまず調整しておき、馬はよく服従させておく。」という意味のようです。

 何事もまずは基礎を固めておくことが重要であることのたとえです。


 この言葉を常に頭に、涂さんが初めて世に問うた作品がこのタイプでした。
 二胡製作のための工具の製作、種々の調査を経て、5年の歳月をかけて完成されたようです。

 私もこの「弓調馬服」をもって、この二胡を弾いていきたいと思いました。

  1. 2008/07/06(日) 20:34:17|
  2. 二胡の練習・奏法

蘇州琴と上海琴と台湾琴?

 写真、左から蘇州琴、上海琴、台湾製上海琴です。
 単純には飾り窓の形を見ればわかるようです。
 花窓が蘇州、幾何学的なのが上海。
 左側二本の窓の表面は白いですが、下に紅木?と貼り合せてあります。硬度対策でしょう。
 右のものは貼り合わせず、下の固い木だけで装飾を兼ねています。

huqin01.jpg


huqin02.jpg


 蘇州琴は柔らかくダークな音なので、悲哀を込めた曲に合うと言われています。
 でも、ワタシが2000年頃に購入したのは、2006年に買った上海琴より硬い音がしていました、
 ただ、控制綿(琴馬:駒の下のクッション)を代えたら、急に柔らかくなった感じがします。
 東急ハンズの素材売り場で厚めのフェルトを買いましたが、厚すぎたので薄く削いで使うといい感じの音色になりました。
 
 上海琴も買った当初よりだいぶ柔らい音が出るようになってきました。
 複数の二胡が手元にあると、弾き比べられるのと、比べられる程度の耳ができてきたようです。

 ただ、弓を代えると、音質まで変わるのは弓毛の個体差でしょうか?
 安物の弓は毛を漂白しているそうです。 中に色のついた毛が混じっているのが安心とのことでした。
 
 写真右端のものは、台湾の二胡製作者涂明順さんが作られたものです。
 すごく、明るくて程度の音量の琴です。
 ただ、涂さん曰く、まだ出来たてのホヤホヤの楽器なので、一週間くらいは音質にゆれは出るよ、とのことでした。
 弾いてみると、二胡の曲より他のジャンルが似合いそうなくらいレススポンスが良く、立ち上がりの早い音質です。 

 琴頭の形が面白いです。

matouaza2.jpg


 馬のタテガミは馬ではなく牛の骨です。(笑)

 名前からいったら「馬頭琴」ですね。
 ホントの馬頭琴は昔、千葉のマザー牧場でモンゴル展かなにかがあって、演奏している人に弾かせてもらったことがありますが、弦はガット弦だったのを覚えています。
 

 

 
  1. 2008/07/06(日) 11:10:02|
  2. 二胡・楽器について

二胡の素材について

 台湾・彰化県の員林にお住まいの二胡製作者、涂明順さん(ネットネーム胡涂)の工房におじゃまして、いろいろと教えてもらいました。
 二胡の皮はニシキヘビの皮ですが、産地はインドネシアやビルマ等、南アジアにあちこちあるようです。

mengpi01.jpg


 ニシキヘビの皮はこの写真のように5m位あるのですが、頭のほうはウロコが小さく、且つ、薄いので共振の度合いが低いこともあって、二胡にはあまり適さないとの事です。

mengpi02.jpg



 この大きく長いニシキヘビの皮の中央部分を使って10数本の二胡ができるようです。
 二胡の琴皮の大きさに切って、特殊な工具で伸ばし、脂肪?部分の白いところを厚さが均等になるように適度にそぎ落とします。
 
 皮の厚さが厚いと、弾いている人には音は小さく感じるのですが、遠くまで音が届きます。
 逆に薄いと弾いている人には大きく感じられますが、遠くまで届かないとの事でした。

mengpi03.jpg


 皮の厚さを見る方法としては、琴窓(琴胴の裏)から透かして見る方法が一般的のようですが、日光を当てて、皮の裏の色を見て、白ければ厚い、ウロコが見えれば薄いとみてよさそうです。
 皮の厚さが均等でないと、製作途中に破れたり、見えないほどの穴が開いたりするとの事です。

mengpi04.jpg


 また、琴胴と琴皮を貼り付けた部分に白いスジが出ていますが、その太さも1つの目安になると聞きました。

 一般的にウロコが大きくてきちんと並んでいる二胡が良い二胡といわれていますが、必ずしもそうではないとのことでした。
 大きくても、厚さが不均等だったりするものもあるようです。 


 
 次に木材の質ですが、説明してくれた涂さんは、「紫檀、黒檀(烏木)は密度が高すぎて共振しにくい。素材をたたくと、低い音がする。」と言われます。
 白酸枝の素材はたたくとキンキンと高い音ですが、これもあまり二胡には向かず。 紅酸枝(老紅木)が適度な共振度合いで二胡に一番向いていると考えている、と聞きました。

mucai01.jpg


 確かに、野球のサインボールの台のようなアクセサリーのバットでたたくと、黒檀はコツコツ、白酸枝はキンキン、老紅木はコンコンとキンキンの間の感じです。(写真右端が黒檀。 琴胴の置いてあるものと、その左2枚が老紅木。画面左端は白酸枝です。)
 オルゴールの箱を外した機械部分だけをあてると良くわかります。
 黒檀は密度が高いので、あまりオルゴールの音が聞こえません。

 また、同じ紅酸枝でも部位によって、音が違います。
 このため、六角タイプの二胡は6枚が同じ音のするものを選びます。(別の紅酸枝の木でも、響き方が同じもの)
 このため、6枚の板が同じ木目になっていると、近い部位と思われ、響き方も近いと考えられるとのことでした。
 紅酸枝もいろんな色があり、切って若いものは赤みを帯びていますが、黒くなっていくとの事ですが、それも10年単位とのこと。 赤っぽいものでも10年以上は乾燥させているので、そんなに音質の差はないようです。


 あとは、重さです。
 涂さんの琴頭は馬の頭あり、如意棒あり、葉っぱ?あり・・・と見ても楽しい形状のものがありますが、頭が大きいと、バランスが悪くなり弾きにくくなるので、琴托に鉛を入れてバランスをとります。

jiaqian.jpg


 このため、全体重量としては良く見られる琴頭が水滴型のタイプより重くなります。
 ただし、下の写真のような琴頭のタイプは水滴部分の前後を張り合わせていないので、ぶつけた際に頭が折れるという心配はないとの事でした。

qintou.jpg



 涂さんの二胡は琴托は北京琴に近い形ですし、蘇州琴の琴窓のものもありますが、原則、上海琴の音色になるように作っているとの事でした。
 蘇州琴はダークで柔らかく、古い曲には合うけれど、流行曲等ふくめ最近の曲を弾く機会が多い最近は明るい上海琴がハヤリだとか。
 
 
 涂さんは独学で二胡製作を始めたとのことです。
 元々、涂さんは二胡を演奏していたのですが、「自分の音がCDのようにキレイにならないのは何故か?」と思って、自分の二胡を分解したところ粗悪品で、他に集めた粗悪品を反面教師として、その後のヘビ皮/木材の販売者との出会いがあって製作をスタートされたとのことでした。
 (実際は大陸の有名な製作者が作った二胡も多く分解されたようです。)

 彼のスゴイところは、どこでも二胡の製作は分業化されているのが一般的なのに、蛇皮の加工から木材の切削、調整にいたるまで全ての工程を一人でやっていることです。
 大陸の有名な製作者が数人いますが、若い人はのぞいて高い値段の付く製作者で80歳近い人もいます。
 木材の加工など、力仕事が多いので、その歳の方には無理だと考えるのが普通でしょうし、彼らは最後の皮の扱いだけなのでしょう。
 ワタシもそういう人の名前のついた二胡を持っていますけどね。

 「全工程を自分一人」というのを聞かないと話さないのは涂さんの人柄ですね。
 表面には見えませんが、自分の納得のいく楽器を作っていきたいという、職人魂のようなものが見え隠れしていました。

 一回のロット製作にだいたい1ヶ月かかるようです。
 ロットといっても一人での処理なのでせいぜい10本くらいにようですが。

 6,000本ほどの木材を倉庫で乾燥させておられるようです。(これは同席していた楊さんに後で聞いた話)
 涂さんはサンプルを出しながら、荒い木材もあるので木材も難しいね、と言われていました。


 明るい曲には明るいサウンドの二胡、古い(伝統的な)曲には柔らかくダークなサウンドの二胡と使い分けるのが主流のようです。
 でも、涂さんの「値段の高低、材質の種類ではなく、自分の好みの音がするものが一番。」との言葉には同感です。
 そのためには「お試し」レベルならともかく、ネット販売じゃ楽器は買えませんね。
 今回は、製作者自身からいろんな話を聞けてよかったです。


 
 ネット友人(マイミクさん)から勧められた、涂さんの作業部屋の見学をお願いしようと思っていたのに、あとから来られた楊さんの楽器選びに時間をとられて実現できませんでした。
 お会いした2階が作業場と思っていたのですが、楊さんから聞くと、3階だとか。
 でも、楊さんには台北まで車で送ってもらったので感謝。 
 電話番号を交換し、台北での3人目の二胡友になりました。
 (一人目は台湾人元同僚の友人、二人目はジャズバーで知り合った日本人奥様。でもこの2人の二胡は聞いたことが無いです。)
 彼はもう1本、製作発注しているので、また行くときには電話をくれるとのことでした。


 涂さんにはステキな奥さんと3人でわざわざ日本料理の昼食をご馳走になりました。
 涂さんは店から工房まで10分近く車の運転なのに、「このあたりは少しは大丈夫」といって数杯、ワインを飲まれましたが。(笑)

 


以上の写真は涂明順さんから当ブログへの掲載を許可いただいています。








sub-_ticket.jpg

PS:
先日の「居眠りキップ」のホルダー、ありました。 こんな風に使うのかな?
でも周りを含め、誰も使っていませんでした。
  1. 2008/07/05(土) 21:44:37|
  2. 二胡・楽器について

何年ぶりかの台湾鉄路局のキップ購入

yuanlin.jpg



会社の帰りに台北駅まで行って、土曜日に員林行きのキップを買いました。
 ホントは9時発(員林着11:47)にしたかったのですが、満席だとか。
 しようがなく、1時間早い自強号です。

 新幹線を使ったほうが1時間近く短いのですが、週末は天気も良さそうなのでたまにはのんびりと行こうと思います。
 10:40着なので、土曜日だから駅前もまだ店が開いていないかも。

 電話を入れたら涂明順さんがニッサンX-trailで迎えにきてくれる手はずです。
 メールのやりとりにも人柄がでているようで、会うのが今から楽しみです。課題は言葉がどれだけ通じるかですが・・
 音楽みたいに抽象的・感覚的なものの表現は難しいですからね。

 帰りは員林あたりをブラつく時間があれば、夕方あたりまで員林にいて、各駅停車で新烏日まで行って、適当な新幹線で帰ってくる手もあるかなぁなんて思っています。

 彰化県って、イメージ的に南寄りに感じていたのですが、ほとんど真ん中あたりです。
 そういや春に行った鹿港も今回の員林も台中駅からはそんなに距離は違いません。
 
 キップの右側の小さいのは、「居眠りキップ」です。
 いや、ワタシが名前を付けただけですが。

 自強号に乗ったのは何年前かさえ覚えていないので、座席前に小さなキップホルダーがあるなんて、全然覚えていません。
 そこにこの小さなキップを挟んでおけば、寝ていても改札で起こされない仕組みのようです。
 あと、席をはずしていても大丈夫らしいです。
 まあ、職員の改札作業の二度手間を減らすもののようですね。

 あさって、確かめてきます。
  1. 2008/07/03(木) 22:15:01|
  2. いつもの日記

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あや~(阿雅)

Author:あや~(阿雅)
台湾で始めた二胡、2008年4月~2010年7月の間、さぼりながらのレッスンで、帰国後はホコリをかぶっていましたが、2012年10月からグループレッスンですが再開しました。
ずっとBigband JazzのTbをやってきたので二胡とJazzと台湾、台湾からの帰任後の中国関係の仕事から中国も含めたブログです。
ご連絡はmonsieur_tb♪s7.dion.ne.jpの♪を@に代えてメールでお願いします。

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